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桝井ドーフィン

イチジク ~花が咲かない果物?カリウムが豊富。最古の記録は新石器時代までタイムスリップ~

イチジクの歴史

イチジクには古くからの歴史があり、我々人間にとっても深い関わりがあります。

「イチジク」という名前の由来とともに、その歴史を紐解いてみましょう。

 

・「イチジク」の由来

「イチジク」という名前は、イチジクの実をつける様子に由来しています。

いくつか説がありますが、毎日1つずつ果実が熟すことから、またはひと月で果実が熟すことから「一熟」と呼ばれ、そこから「イチジク」になったといわれています。

また、中国語でイチジクを意味する「映日果(えいじつか)」という言葉がなまって「イチジク」になったという説もあります。

 

ちなみに、イチジクという名前は漢字だと「無花果」と書きます。

文字の通りに読み解くと「花の無い果実」という意味になります。

植物が果実をつけるためには、まず花を咲かせて受粉する必要があります。しかし、イチジクにはその花が見られないのです。

とはいっても、本当に花を咲かせないわけではありません。

イチジクの場合は、実の中に花を咲かせます。イチジクの花は白くて小さく、身の内部に密集して咲きます。

私たちが「実」だと思っている部分は厳密には「花軸」が肥大したものであり、その中にある小さな粒ひとつひとつが「果実」なのです。

そのため、外側から見るとイチジクには花がなく、「無花果」という漢字で書かれるようになったのです。

 

・新石器時代までタイムスリップ

イチジク歴史は古く、旧約聖書に登場する「禁断の果実」はイチジクであるという説もあります。

また、実際にイチジクの果実の遺物が新石器時代初期の遺跡から出土しており、古来から私たち人間の生命と深く関わっていたことがわかります。

原始人とイチジクの画像

石器時代の人達と私達現代人が、同じ物を食べていのかな?と考えると、感慨深いものがあります。

原産地はアラビア半島から西アジアの地域で、ヨーロッパやペルシャ、中国を経て日本に伝わりました。

日本に伝わったのは江戸時代で、ポルトガル人によって長崎に持ち込まれたといわれています。

当初はイチジクを薬用として栽培していましたが、生産量が増加するにしたがって食用としても普及していったようです。

 

イチジクの旬・産地

イチジクの旬は8~10月頃といわれています。ハウス栽培であれば、少し早い4~8月頃から出回るようになります。

日本では、愛知県、和歌山県、兵庫県を中心に栽培が行われています。

 

イチジクの種類

イチジクにも、様々な品種があります。

 

・桝井ドーフィン

1902年にアメリカから日本に持ち込まれた品種で、持ち込んだ桝井さんという人物の名前にちなんで「桝井ドーフィン」よ名付けられました。

現在栽培されているイチジクの80%はこの品種です。イチジクの中では果皮が硬めで傷つきにくく、輸送しやすいことが一因となっています。

桝井ドーフィン

・蓬莱柿(ほうらいし)

江戸時代に日本に伝わった最初のイチジクが、この品種であったといわれています。

甘味が強いのが特徴ですが、実の先が裂けやすいため日持ちせず、広く出回ることが少ない品種でした。現在では輸送方法などが改善されて全国に流通していますが、希少価値の高い品種であるといえるでしょう。

蓬莱柿の画像

・ビオレソリエス

フランス生まれのなんともオシャレな名前のイチジクです。フランスでは有名な品種ですが、国内ではほとんど生産されていません。

見た目が黒いのが特徴で、一般的なイチジクと比べるとやや小ぶりで扁平な形をしています。果肉が柔らかく、非常に高い糖度が特徴です。

黒イチジク

イチジクに含まれる栄養素・効果

それでは、イチジクに含まれる栄養素についてみていきましょう。

イチジク(生)可食部100gあたり 単位 栄養素量
エネルギー kcal 54
カリウム mg 170
カルシウム mg 26
mg 0.3
ビタミンE mg 0.5
食物繊維 g 1.9

※参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

・食材としての効果・効能

イチジクに豊富に含まれるカリウムは、体内の余分の水分を排出する働きがあります。そのため、血圧の上昇を抑えてむくみを解消する効果が期待できます。

また、骨や血の原料となるカルシウムも含まれています。

抗酸化作用のあるビタミンEとポリフェノールの一種であるアントシアニンも豊富に含まれているため、生活習慣病予防やアンチエイジング効果も期待できます。

さらに食物繊維も豊富で、血中コレステロール値を下げたり、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。さらに、腸内環境を整えて便秘を改善してくれます。

 

・フィシン

イチジクを切ると、白い液体が出てきます。これは「フィシン」という成分で、タンパク質分解酵素です。フィシンは消化を促進してくれるため、胃もたれ・二日酔い防止に役立ちます。

 

食材の主な効果:高血圧予防、むくみ解消、血中コレステロール値低下、血糖値上昇抑制、生活習慣病予防、便秘改善、アンチエイジング、胃もたれ・二日酔い防止

 

 

おいしいイチジクの選び方

おいしいイチジクを見分けるには、次のようなポイントがあります。

 

・実がふっくらとして丸みがある。

・皮にハリがあり、表面にキズや傷みがない。

・実の先からおしりまでまんべんなく赤く色付いている。

 

上記のポイントをチェックすることで、甘くておいしいイチジクを選ぶことができます。

また、生のイチジクは日持ちしないため、新鮮さが重要です。ヘタの切り口や実全体のハリを見て、みずみずしいものを選ぶのがおすすめです。

 

イチジクの上手な保存方法

一般に流通しているイチジクは、ドライフルーツなどに加工されていることが多いです。これは、生のイチジクが日持ちしないためです。

イチジクのドライフルーツ

しかし、生のイチジクもポイントを抑えて上手に保存すれば、おいしさをキープしながら保存しておくことができます。

 

生のイチジクは高温と乾燥に弱いため、ビニール袋にいれて冷蔵庫の野菜室で保存してください。冷蔵保存の場合、1~2程度で食べきってしまうほうが良いでしょう。

 

より長期間保存しておきたい場合には、冷凍保存がおすすめです。

イチジクの皮を剥き、ラップでピッタリと包んでからジッパー付きの保存袋などにいれて冷凍庫に保存してください。

冷凍保存の場合は、1ヶ月程度保存可能です。

 

 

イチジクのおすすめ調理法

生のまま食べる場合は、皮を剥いていただきます。このとき、先の尖った方ではなく、実のおしりの方から剥くと皮がきれいに剥けます。

また、生のイチジクをワインや砂糖、バニラなどで煮るワイン煮も定番です。

デザート以外では、カットしてサラダに入れたり、生ハムやチーズと合わせて前菜としてもおいしくいただけます。

珍しいものでは、イチジクの天ぷらもあるようです。

 

また、生では日持ちしないイチジクですが、コンポートジャムにすることで日持ちさせることができます。お酒が好きな方には、果実酒もおすすめです。

作ったジャムなどをビンに入れて保存する場合には、ビンをあらかじめ煮沸消毒しておくと良いでしょう。

桝井ドーフィン
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