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ビートの画像

ビート ~例のケルト人も食べていた?毒々しいほど真っ赤なビートの正体とは…?~

ビートの歴史

ビートは地中海沿岸地域が原産の野菜で、ヨーロッパでは紀元2~3世紀頃から食用として栽培されていたそうです。

もともとは葉を食用としていたようですが、品種改良により根がカブのように大きく成長して根を食用とする品種が生まれました。これが、現在一般的に「ビート」と呼ばれている品種です。

 

ビートが日本に入ってきたのは江戸時代初期ではないかといわれています。

正確な時期はわかっていませんが、江戸時代に書かれた「大和本草」に「暹羅大根(しやむろだいこん)」として記載があります。「暹羅」とはタイ(シャム)のことですから、タイを経由して伝来したのかもしれません。

 

・「ビート」の由来

「ビート」という名前の由来は、ケルト語「bette」に由来しているといわれています。

ケルト語で「bette」とは「赤」を意味する言葉です。ビートは昔から、その赤い色が特徴的な野菜であったことがわかります。

 

ケルト語が名前の由来になっているということは、古代ケルト人もビートを食べていたのかもしれませんね。(※詳細不明)

古代ケルト人と言えばキャベツ↓

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・見た目はカブ、でも実際は…?

緑色の葉に、丸く大きな根を持つビート。見た目はまるでカブのようです。

しかし、実はビートはカブの仲間ではありません。

 

カブはアブラナ科アブラナ属の野菜ですが、ビートはヒユ科フダンソウ属です。

ヒユ科というと、ほうれん草の仲間になります。

 

「見た目はカブ、中身はヒユ科」なビートです。

真実はいつもひとつです。

 

ビートの旬・産地

ビートの旬は、6~711~12です。

ビートは15~20℃程度のやや涼しい気候が栽培に適しており、春に種を巻いて6~7月に収穫するか、秋に種を巻いて11~12月に収穫されることが多くなります。

日本では、長野県愛知県静岡県などで多く栽培されています。

 

ビートの種類

ビートにも、様々な品種があります。

代表的なものをいくつかご紹介します。

 

・テーブルビート

一般的に想像されるビートは、この種類のビートでしょう。

根の部分が丸く大きく、切ると真っ赤な実が詰まっています。品種によっては、断面が赤と白の渦巻模様のものもあります。

他の品種のビートと区別するために、「テーブルビート」と呼ばれており、和名では「火焔菜(かえんさい)」ともいわれています。

テーブルビートの画像

・シュガービート(てんさい、砂糖大根)

砂糖の原料にもなるビートの一種です。

日本では主に北海道で多く栽培されています。

砂糖の主成分であるショ糖が多く含まれているのが特徴です。

シュガービートの画像

・リーフビート(フダンソウ)

ビートの中でも、葉の部分を食用とする品種です。

他のビートとは異なり、根は大きくなりません。

茎にビート特有の赤みがありますが、見た目はほうれん草に似ています。

季節を問わず栽培しやすいことから「フダンソウ(不断草)」とも呼ばれているようです。

リーフビートの画像

 

ビートに含まれる栄養素・効果

それでは、ビートに含まれる栄養素についてみていきましょう。

ビート(生)可食部100gあたり 単位 栄養素量
エネルギー kcal 41
糖質 g 6.6
カリウム mg 460
ビタミンB1 mg 0.05
ビタミンB2 mg 0.05
パントテン酸 mg 0.31
葉酸 μg 110
食物繊維 g 2.7

※参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

 

・食材としての効果・効能

ビートの中には砂糖の原料でもある「てんさい(シュガービート)」という品種があり、ビートは糖質やエネルギーが高いイメージがあるかもしれません。しかし、実際にはそれほど高くなく、エネルギー・糖質ともに、にんじんとほとんど変わりません。

 

また、ビートにはむくみの解消や血圧上昇を抑えてくれるカリウムや、巨赤芽球貧血(※鉄分不足による鉄欠乏性貧血とは別物です。)の予防・改善に役立つ葉酸が豊富に含まれています。

その他にも、エネルギーや糖質・アミノ酸・脂質などの代謝を促進して肌荒れも防いでくれるビタミンB群、便秘解消や血中脂質・血糖値の上昇抑制作用がある食物繊維が多く含まれています。

 

・「ベタシアニン」

ビートの特徴ともいえる鮮やかな赤色。この素となっている成分が「ベタシアニン」です。

ベタシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用があります。

色自体はブルーベリーなどに多く含まれるアントシアニンと似ていますが、これとは異なる物質です。ベタシアニンは、食品ではビートに特徴的な成分といえるでしょう。

 

・「ラフィノース」

ビートには、「ラフィノース」も多く含まれています。

ラフィノースはオリゴ糖の一種で、腸内のビフィズス菌の栄養源となり、食物繊維とともに腸内環境を整える作用があります。

 

 

食材の主な効果:血圧上昇抑制、貧血の予防・改善、肌荒れ防止、便秘解消、血中脂質・血糖値の上昇抑制、抗酸化作用

 

 

おいしいビートの選び方

おいしいビートを見分けるには、次のようなポイントがあります。

 

・根の形が左右均等で、きれいな丸みを帯びている

・根の表面に傷やゆがみが少ない

・根の色が濃く、鮮やかである

・葉がついている場合は、葉にハリがありしおれていない

 

ちなみに、ビートは小さすぎても大きすぎても味が損なわれます。

根の直径が7~8cm程度のものが、味・食感ともに良いでしょう。

 

 

ビートの上手な保存方法

ビートを保存するときには、まず葉がついている場合は葉の根元から切り離しておきます。

そして、根の部分を新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

こうすることで、7~10ほど保存することができます。

 

葉もおいしく食べられますが長持ちしないため、その日のうちか翌日には食べきってしまうのがおすすめです。切り離した葉は、水を入れた容器に挿しておくとみずみずしさをキープすることができます。

 

 

ビートのおすすめ調理法

ビートをおいしく、かつ栄養を逃さず調理するためには、3つのポイントがあります。

 

・ポイント①

まず1つ目のポイントは、ゆっくりと加熱することです。

ビートは急激に温度を上げて加熱するよりも、ゆっくりと温度を上げながら加熱することで甘味が増します。これは、ビートに含まれるデンプンがゆっくりと加熱させることで糖に変化するためです。

そのため、ビートを加熱するときは弱~中火でじっくり煮込んだり、アルミホイルに包んでオーブンで焼いたりする調理方法がおすすめです。

 

・ポイント②

2つ目のポイントは、煮汁ごと食べることです。

ビートに豊富に含まれるポリフェノールは水に溶ける性質があり、茹でたり似たりすると煮汁に溶け出してしまいます。これを余さず摂取するためには、茹で汁を捨ててしまう料理よりも、煮汁ごといただけるスープ煮込み料理がおすすめです。

ビートを使った代表的な料理であるボルシチシチューは、理にかなった調理方法であるといえますね。

 

・ポイント③

3つ目のポイントは、葉っぱもおいしく食べることです。

ビートは、ビタミン・ミネラルが豊富な緑黄色野菜であるほうれん草の仲間であり、根だけでなく葉っぱにも栄養素が含まれています。そのため、葉っぱを切り取って捨ててしまうなんてもったいない!というわけです。

実際、葉っぱはすぐに調理できて、おいしくいただくことができます。

ほうれん草と同じようにお浸しにしたり、パスタグラタンスープ炒めものの具材など、幅広く活用することができます。

ビートはスーパーなどで頻繁に見かける野菜ではありませんが、発見したときはぜひ一度調理してみてはいかがでしょうか?

 

 

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