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蓮根

蓮根~3千年前?の種が発芽する強い生命力を持った植物、ビタミンCが豊富で鼻血を止める淡色野菜、胃潰瘍の改善にも~

■蓮根の雑学・蓮根は蓮(ハス)の根

蓮根は、東アジアの熱帯、温帯地方原産(エジプト、中国諸説あり)のスイレン科の多年生水草です。
穴が空いているといった理由だけで、穴の中に味噌やチーズや明太子など、色々な物を突っ込まれる運命を背負った一風変わった野菜です。栄養素は芋類に近いですが、決して芋野郎ではありません。

蓮根はご存じの通り穴が空いています。先が見通せるようにという縁起をかついで、おせち料理の定番になっています。

旬の時期は11月~2月頃………秋~冬にかけて。
主な国内の生産地は茨城、徳島など………。
蓮根、漢字で書くとあまり馴染みが無いように思えますが、レンコンのことです。
蓮根は英語で:LotusRoot

蓮根は何者かと言いますと、蓮(ハス)の地下根です。
蓮の根と書いて蓮根です。

蓮の花

蓮の花は、夏期の朝に、赤や、薄紅、白などの大きな花を咲かせ、15時頃に花を閉じます。それを繰り返したかと思うと、四日後に突然花を散らすという何を考えているんだかよく解らない習性を持ってる不思議植物です。
蓮の花は、仏教では蓮華(れんげ)と呼ばれており、極楽浄土の象徴とされてきました。
仏の絵に蓮の葉や花が描かれていることが多いのは、昔から蓮という植物が神秘的に見えていたからかもしれません。

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蓮は確かに謎のオーラ出してる………ように見える。

蓮に座るお釈迦様
【蓮に座るお釈迦様】

蓮の種は生命力がとても強く、三千年前の地層から発掘された蓮の種が発芽したという記録もあります。
1951年千葉県の検見川の三千年前の地層から、大賀一郎博士が蓮の種を発見して、3粒中1粒の発芽に成功しました。

発掘された場所は、縄文時代の舟だまりらしき遺跡で、木造の丸木舟(まるきふね)も一緒に発掘され、放射性炭素年代測定の結果約3千年前のものだということが判明しましたが、蓮の種の年代測定は行われておらず、正確な年代は不明とされています。

大賀ハス
【千葉県の天然記念物大賀ハス】

■蓮根に含まれる栄養素、働きと効果

◎蓮根の栄養素、働きと効果その1・蓮根に含まれるビタミン類

蓮根に含まれるビタミン類の中で、一番多いのがビタミンCです。
コラーゲンの合成、抗ストレス作用、免疫力の向上、抗酸化作用など様々な働きがあります。
ビタミンC程ではありませんが、ビタミンEビタミンB1パントテン酸なども多く含まれており、ビタミンEは強い抗酸化作用を持っているため、ビタミンC+ビタミンEで、抗酸化作用の相乗効果が期待できます。その他にも、毛細血管を拡張させて、血流を良くすることで、冷え性や肩凝りの改善に効果的です。

ビタミンB1は糖質のエネルギー代謝のサポートや、乳酸などの疲労物質の分解、脳や神経機能の維持に働く栄養素です。
パントテン酸は三大栄養素のエネルギー代謝や、ホルモン物質の合成をサポートする働きがあります。

蓮根には他にも、ナイアシンビタミンB2ビタミンB6ビオチンなどは少しだけ含まれており、ビタミンA(ベータカロテン)は殆ど含まれておらず、ビタミンDビタミンB12は全く含まれておりません。

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ビタミンDもビタミンB12も野菜からの摂取は期待できません。

◎蓮根の栄養素、働きと効果その2・蓮根に含まれるミネラル類

蓮根には、カリウム鉄分マンガンが多く含まれています。
カリウムは体内のナトリウムを排出して、高血圧の予防・改善する働きと、細胞内の水分や、PH(酸性・アルカリ性のバランス)などを調節して、むくみの解消する働きがあります。

鉄分はヘモグロビンの材料となり、鉄欠乏性貧血の予防と改善に効果的です。

マンガンは強い抗酸化作用を持つSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)という酵素の構成成分となり、ビタミンC、ビタミンEと合わせて、アンチエイジング効果を高めています

◎蓮根の栄養素、働きと効果その3・三大栄養素のバランスとその他の栄養素

蓮根の主成分は、穀物や芋類と同じく、多糖類のデンプンです。
そのため、野菜業界では蓮根のカロリーはやや高めです。
白米などの穀物に比べると断然低く、里芋以上で、ジャガイモ未満といった感じです。

やや高タンパクで、低脂質で、コレステロールは0です。
糖質は他の野菜と比べると多いですが、白米などの穀物に比べると断然低く、糖質でもそのまま里芋以上で、ジャガイモ未満が当てはまります。

糖質では、多糖類のデンプンが殆どの割合を占めており、多糖類は分解に時間が掛かり、消化吸収が遅いため、持続性のエネルギー源となります。
消化吸収が早い、少糖類のショ糖の含有量は、糖類全体の二割以下で、そのままエネルギー源となる単糖類のブドウ糖、果糖は僅かに含まれている程度です。
少糖類、単糖類の少ない蓮根は即席のエネルギー源としてはあまり役に立たないようです。

蓮根を切った時に出るヌルヌル感は、糖質とタンパク質が結合して出来た糖タンパク質で、ムコ多糖類の一種のムチンによるものです。

ムチンは蓮根以外にも、里芋、納豆、オクラ、山芋、モロヘイヤ、なめこなどのヌルヌル派閥に属する食品に多く含まれています。
消化器官の粘膜(胃壁)を保護して、タンパク質の消化吸収を助ける働きがあり、消化を遅らせることで血糖値の上昇を抑えるといった働きがあります。
更に、ムチンは体内でグルクロン酸という物質に変わり、胃や腸の潰瘍(かいよう)を予防する働きや、肝機能や腎機能の強化する働きがあります。

蓮根には、ポリフェノールの一種で、灰汁の成分にもなる渋み成分のタンニンも含まれており、止血作用や、消炎作用があり、胃潰瘍や十二指腸炎の出血、鼻血などの止血に効果的です。
他にも、抗酸化作用や殺菌作用を持っており、抗酸化作用を持つビタミンやミネラル類とは違ったルートで働くため、抗酸化作用の相乗効果が更に高まります。

蓮根に含まれる食物繊維は不溶性が多く、水溶性はあまり多くはありません
不溶性食物繊維は、摂りすぎたコレステロールや中性脂肪、その他の有害物質を便として排出させる効果があり、腸内環境を整え、便秘の予防・改善、肥満の予防・改善に効果的です。

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糖質抜きダイエットは健康的では無いため推奨しませんが、普段糖質を摂りすぎという人は、穀物の代わりに蓮根を食べると、摂取カロリーが抑えられるため、お勧めです。里芋の方がカロリーが低く、食物繊維も多いですが………カリウム、葉酸なら里芋が多く、ビタミンC、ビタミンB1なら蓮根が多いというように、どちらも栄養素に一長一短があります。

◎蓮根の栄養素、働きと効果・まとめ

蓮根の主な働きと効果:脳機能・神経機能の正常維持、疲労回復、高血圧の予防・改善、むくみの解消、コラーゲンの合成、抗ストレス作用、免疫力の向上、血行の改善、冷え性・肩凝りの予防・改善、三大栄養素のエネルギー代謝、持続性のエネルギー源、鉄欠乏性貧血の予防・改善、タンパク質の消化補助、血糖値の上昇を抑える、アンチエイジング効果、胃潰瘍、十二指腸炎の改善、止血作用、便秘の予防・改善、肥満の予防・改善

◎蓮根可食部100g辺りに含まれる栄養素一覧

栄養素 含有量
エネルギー(kcal) 66
タンパク質(g) 1.9
脂質(g) 0.1
飽和脂肪酸(g) 0.01
一価不飽和脂肪酸(g) 0.01
多価不飽和脂肪酸(g) 0.03
コレステロール(mg) 0
糖質(g) 13.5
水溶性食物繊維(g) 0.2
不溶性食物繊維(g) 1.8
ナトリウム(mg) 24
カリウム(mg) 440
カルシウム(mg) 20
マグネシウム(mg) 16
リン(mg) 74
鉄分(mg) 0.5
亜鉛(mg) 0.3
銅(mg) 0.09
マンガン(mg) 0.78
ヨウ素(μg) 9
セレン(μg) 1
クロム(μg) 0
モリブデン(μg) 1
ビタミンA
レチノール活性当量(μg)
微量
βカロテン当量(μg) 3
ビタミンD(μg) 0
ビタミンE(mg) 0.6
ビタミンK(μg) 0
ビタミンB1(mg) 0.1
ビタミンB2(mg) 0.01
ナイアシン(mg) 0.4
ビタミンB6(mg) 0.09
ビタミンB12(μg) 0
葉酸(μg) 14
パントテン酸(mg) 0.89
ビオチン(μg) 2.9
ビタミンC(mg) 48

蓮根1個(1節)=約200g、大300g
ナトリウムは他の野菜と比べると数倍多くなっていますが、食塩相当量は0.1gなので経過するような数値ではありません。
ビタミンCが多く、一日の摂取基準の半分を満たす事が出来ます。

■NEXTページ→に続きます。

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