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タマネギ~実は葉っぱ、新玉葱の品種は?薬効成分が豊富、血糖値を下げ、感染症を予防する淡色野菜、タマネギの栄養・保存法・選び方~

■タマネギの雑学・歴史 

タマネギは漢字で書くと:玉葱、英語で書くと:Onion(オニオン)
アフガニスタンからペルシャにかけての地域が原産と言われています。
ユリ科の多年草で、葉の部分はネギと同じように細長い円筒形をしています。肥大化した鱗茎の部分が食用となっています。

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鱗茎(りんけい)とは、多肉の葉が茎の周囲に密集して球形になった地下茎………って辞書に書いてありました。タマネギって肉厚の葉っぱだったのか………。

人類とのつきあいは古く、ヨーロッパでは四千年以上昔から栽培されていたという記録があり、古代エジプトではピラミッドを建設する奴隷達が、滋養強壮のためニンニクと一緒に食べていたという記録も残っています。
日本には明治初期に、洋食文化と一緒に入ってきました。

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もしも、タマネギが江戸時代に広まっていれば、今よりももっと日本食の幅が広がっていたんじゃないかな………って思います。

タマネギを大きく分類すると、甘タマネギと辛タマネギの2つに分けられますが、日本で栽培されているものの多くは辛タマネギになります。

タマネギは、含まれる栄養素が特徴的です。

人参カボチャβカロテン(ビタミンA)が豊富、ピーマンブロッコリービタミンCが豊富、ほうれん草大根鉄分が豊富といった言葉を良く見聞きするかと思いますが、ではタマネギはと言うと………。

「タマネギはビタミンなんチャラが豊富」………なんてことは聞いたことがありません。
「タマネギにはミネラルが豊富」なんてことも聞いたことがありません。
何故ならタマネギには、ビタミン類も、ミネラル類も殆ど含まれていないからです。

しかし、タマネギに栄養素が含まれていないかというと、そうではありません。
イギリスには「一日1個のタマネギは医者を遠ざける」ということわざもあり、タマネギにはビタミン、ミネラルに頼らない健康効果が詰まっているということになります。

切ったタマネギで安眠効果
食べるだけでは無く、切ったタマネギを枕元に置いておくと、タマネギに含まれる揮発性臭気物質の作用によって鎮静作用が得られ、安眠効果に繋がると言われていおり、ネギにも同じ効果があります。
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置く場所が無い、邪魔になるという人は、切ったタマネギをダイレクトに鼻の穴に突っ込んでおけばいいよ。効果のほどは知らんけど………。
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刺激物質によって、逆に安眠が妨害されると思われます。悪い子限定で真似して下さい。

■タマネギに含まれる栄養素、効果と働き

◎タマネギに含まれる栄養素、効果と働きその1・タマネギに含まれるビタミン類

タマネギにはビタミンがあまり含まれておらず。タマネギを食べてもビタミン摂取による健康効果は全く期待できません

そこそこ含まれている栄養素は葉酸くらいですが、タマネギ100gあたりに含まれている葉酸の量は、成人の一日の推奨量と比べると1割にも満たない数値です。
ビタミンCも推奨量の8%くらいで、この2つ以外は、20分の一とかそれ以下の数値になります。

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ダメだー頑張って褒めようとしても、タマネギにはビタミンが全然入っていない。こんなこと書くの初めてだ!タマネギ恐るべし!

◎タマネギに含まれる栄養素、効果と働きその2・タマネギに含まれるミネラル類

タマネギのビタミン類は全滅と言える程残念な数値でしたが、ミネラル類だって負けていません

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悪い意味でね。

カリウム鉄分が少し頑張っているかな?もう少し頑張れよ!と言いたくなるくらいの含有量となっています。
カリウムは余分なナトリウムを排出して、高血圧の予防、むくみの解消に効果的な栄養素ですが、タマネギのカリウム含有量は他の野菜に比べると半分くらいの量になります。

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それでもナトリウムの含有量が少ないため、そこそこは働いてくれます。

あとは、鉄分ですが、ヘモグロビンの材料となり、鉄欠乏性貧血の予防・改善に効果的です。鉄分も十分と言える程の含有量では無く、少し物足りないといった感じです。

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ダメだー頑張って褒めようにも、タマネギにはミネラルが全然入っていない。ちょっと前に同じ事書いた気がする!タマネギ恐るべし!

◎タマネギに含まれる栄養素、効果と働きその3・タマネギに含まれるイオウ化合物

タマネギは、残念なことに、ビタミン類も、ミネラル類も殆ど含まれていません。
では、タマネギには栄養が全く含まれていないのかといったら、そうではありません。栄養素はビタミンやミネラルだけではありません
ビタミン、ミネラルが少ない分、タマネギにはイオウ化合物(硫黄化合物)などのフィトケミカル(ファトケミカル)が多く含まれています。

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フィトケミカルとは、五大栄養素以外で、良い感じに働く栄養素(機能性成分)のことです。ポリフェノール、イオウ化合物、カロテノイド、ビタミン用作用物質など………。

イオウ化合物はタマネギと同じユリ科の野菜である、ニンニクや、ネギや、ニラなどにも多く含まれており、他にも大根や、ワサビなどのアブラナ科の野菜にも多く含まれている栄養素です。
イオウ化合物には、細胞が老化する原因となる活性酸素を除去するといった強力な抗酸化作用があり、血栓を溶かす働きや、悪玉コレステロール(LDL)を減らす働きと合わせて、動脈硬化やガン予防などのアンチエイジング効果が期待できます。

タマネギを切ると涙が出るということは周知の事実です。涙の原因は、刺激のある臭い成分………イオウ化合物の一種で、硫化アリルと呼ばれる物質によるものです。

タマネギに含まれる硫化アリルの一種で、臭い成分のアリシンは、糖質のエネルギー代謝、脳や神経機能の健康維持に働く疲労回復のビタミンこと、ビタミンB1との相性が抜群に良く、ビタミンB1の吸収を助ける働きや、体内でビタミンB1と結合してアリチアミンとなって、ビタミンB1の働きを持続させるといった効果があります。

アリシンはビタミンB1のボディーガード役
ビタミンB1を分解する作用を持つ、アノイリナーゼという酵素があります。アリシンには、この酵素の働きを抑える作用があり、ビタミンB1とアリシンが結合することによって、ビタミンB1が分解されるのを抑制しています。。
ビタミンB1とアリシンが結合したアリチアミンは、体内で蓄積されやすく、体内で長く留まるため、ビタミンB1としての働きが持続する………という仕組みです。

アリシンには、ウィルスに対する抗菌作用や、殺菌作用があり、喉の痛みや咳を抑える作用もあるため、風邪などの感染症の予防に効果的な栄養素になります。

アリインが空気に触れるとアリシンになります。
名前がややこしいのですが、アリイン・アリシンどちらも硫化アリルです。
アリインは生のタマネギ、ニンニクなどに含まれており、細かく切ったり、潰したり、加熱したりすると酵素の働きによって、アリシンに変化します。どちらも強い抗酸化作用を持っています。タマネギやニンニクをすりおろすと健康効果が高まるといわれている理由はアリインがアリシンに変化するからです。

タマネギには、硫化アリル以外にもイオウ化合物が含まれています。
辛味成分の硫化プロピルには、糖質のエネルギー代謝や、血糖値を下げる働きがあり、糖尿病の予防に効果的です。
硫化プロピルは、加熱によって効果が失われてしまうという性質があるため、サラダなど生で食べる必要があります。
長時間加熱すると、リセバエンという物質に変化し、空域に触れて酸化するとトリスルフィドという物質に変化します。
どちらも血栓を溶かす働きや、動脈硬化・高血圧を予防する働きがあります。

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よく変化するやっちゃな………。

その他にも、タマネギを切った時、涙の原因成分となるチオスルフィネートが含まれており、殺菌・抗菌作用や、炎症・アレルギー症状を抑制する働き(抗ヒスタミン作用)や、インスリンの分泌を促して血糖値を下げ、糖尿病を予防する働きがあります。

タマネギにはジスルフィド類という旨味成分が含まれています。この物質もイオウ化合物で、血糖値を下げる働きがあり、タマネギの持つ総合的な血糖値を下げる働きは、かなり優秀なものだということが解ります。

ぷろぴるめるかぷたんと?
タマネギを加熱すると甘くなります。これはジスルフィド類を加熱すると、プロピルメルカプタントという物質に変化するためです。プロピルメルカプタントは、砂糖の50倍の糖度があり、タマネギを煮込むような料理は全体的に甘みが増すのはプロピルメルカプタントの作用によるものです。

タマネギに含まれている種類も量も豊富なイオウ化合物の連携は、様々な健康効果を発揮します。イオウ化合物が持つ抗酸化作用によるアンチエイジング効果や、殺菌・抗菌による感染症の予防など、特に血糖値を下げる作用が強く、糖尿病予防というのはタマネギの代表的な働きとなっています。

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タマネギはビタミン、ミネラルに頼らなくても、イオウ化合物によって十分な健康効果を発揮するアウトローな野菜なんです。

◎タマネギに含まれる栄養素、効果と働きその4・三大栄養素のバランス

タマネギのカロリーは、他の野菜と比べると普通か、ちょっぴり多めといった数値です。

脂質が少なく、タンパク質もあまり多く含まれておらず、他の野菜と比べると糖質がやや多めといった感じで、食物繊維は普通といった数値です。

タマネギには、腸内の善玉菌であるビフィズス菌をの餌となって増やす効果のあるフラクトオリゴ糖が含まれており、腸内環境の改善に少しだけ貢献しています。
多糖類で食物繊維のイヌリンも含まれており、コレステロールや中性脂肪を排出する働きや、高血糖予防効果があります。
タマネギは、低脂質、低タンパク、そこそこ糖質の並カロリー食品です。

◎タマネギに含まれる栄養素、効果と働きその5・その他の栄養素

タマネギの皮(普段捨てている茶色い固いやつ)にはポリフェノールの一種で、抗酸化作用と、血液さらさら効果のあるケルセチンが含まれています。

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かと言って、見るからに消化できそうに無い皮を食べるのは抵抗があるため、煮出してお茶にして飲むのがお勧めです。別に食べたい人は食べても良いですけどね………。事情を知らない人前でムシャムシャしていると変人扱いされますのでご注意ください。皮10gくらいをコップ一杯の水で煮出すのが適量です。
タマネギに含まれるグルコキニンという物質は、血糖値を下げる働きがあります。インスリンに似た作用を持ち、糖尿病の予防に効果的な栄養素です。水溶性で熱にも強いといった性質があります。

◎タマネギに含まれる栄養素、効果と働き・まとめ

タマネギの効果と働き:アンチエイジング効果、動脈硬化予防、ガン予防、血糖値を下げる、糖尿病予防、血中コレステロール値の低下、中性脂肪の排出、血流の改善、血栓の予防・改善、ビタミンB1の働きをサポート(疲労回復、糖質のエネルギー代謝、脳・神経の機能維持)、腸内環境の改善、殺菌・抗菌作用、感染症の予防、ナトリウムの排出、むくみの解消、鎮静作用など。

◎タマネギ可食部100g辺りに含まれる栄養素一覧

栄養素 含有量
エネルギー 37kcal
タンパク質 1.0g
脂質 0.1g
飽和脂肪酸 0.01g
一価不飽和脂肪酸 微量
多価不飽和脂肪酸 0.03g
コレステロール 1mg
糖質 7.2g
水溶性食物繊維 0.6g
不溶性食物繊維 1.0g
ナトリウム 2mg
カリウム 150mg
カルシウム 21mg
マグネシウム 9mg
リン 33mg
鉄分 0.2mg
亜鉛 0.2mg
0.05mg
マンガン 0.15mg
ヨウ素 1μg
セレン 1μg
クロム 0μg
モリブデン 1μg
ビタミンA(βカロテン) 微量
ビタミンD 0
ビタミンE 0.1mg
ビタミンK 微量
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.01mg
ナイアシン 0.1mg
ビタミンB6 0.16mg
ビタミンB12 0
葉酸 16μg
パントテン酸 0.19mg
ビオチン 0.6μg
ビタミンC 8mg

タマネギ1個あたり、350g(大)~200g(中)です。

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