■葉酸の働きと役割
ほうれん草から発見されたため、葉の酸→葉酸と名付けられました。
ほうれん草………日本語じゃ草と呼び、地面から生えてるその姿はまさに草そのものです。
草の画像と言うよりネコの画像
葉酸じゃなく草酸(くささん)が正しいのでは無いかと思わなくも無いのですが、種類としては葉野菜とも言いますし、発見者は日本人では無いため、ネーミングについてはギリギリで許容しておきます。

”葉酸”という名前の響きからは全く想像できませんが、ちゃっかりビタミンと名乗っており、ビタミンB郡に属しています。
ビタミンB郡の詳細はこちら↓
ビタミン ~五大栄養素が一画、ビタミンという言葉に秘められた意味とは?~
葉酸は緑黄色野菜に多く含まれ(これはイメージ通り)、ビタミンB12と結託して血を造っています。
造血コンビの片割れです。巷では『造血ビタミン』『造血職人』『造血の葉さん』『ちょい悪造血オヤジ』『造血サタデーナイトフィーバー』と呼ばれてちょっといい気になっています。

核酸(DNAやRNA)を合成する重要な働きをしており、細胞分裂やアミノ酸の代謝など、肉体の新陳代謝や成長に欠かせない栄養素です。
特に胎児の成長には欠かせない栄養素で、正常な細胞を造るために必要なDNAの合成に関わっています。葉酸は妊婦さんにとっては欠かせない大事なビタミンなんです。
■葉酸の性質
水溶性で熱や光、空気に弱いデリケートな困った栄養素です。茹でる場合は茹で過ぎず、汁を有効活用するなどして、水に溶け出した栄養素を無駄にしないようにする事と、光と空気に触れないよう、保管場所には注意が必要です。
■葉酸の摂りすぎ、逆に不足するとどうなる?
◎葉酸の過剰症
普通の食生活を送っていれば、過剰症の心配はありません。サプリメントなどから摂りすぎた場合、亜鉛の吸収を阻害し、発熱、じんましん、呼吸障害などを起こします。
◎葉酸の欠乏症
葉酸が不足すると、ビタミンB12不足と同様に、鉄分不足による貧血とは異なる悪性貧血(巨赤芽球性貧血)が起こるリスクが高まります。
その他にも胎児の神経管閉鎖障害、動脈硬化、口内炎などの障害があります。

■葉酸の効率の良い摂り方
ごはんですよ(海苔)、のりたま(海苔)、のりたまごはん(海苔)、ごはんですよごはん(海苔)。
葉酸は緑黄色野菜や海藻など、植物性食品に幅広く含まれています。あと海苔。
葉酸は水溶性のため、茹でた後茹で汁を捨ててしまうと栄養素が半分程損失してしまう場合があります。熱にも弱いため、おすすめの調理法は、ウサギに倣って生でバリバリ行くか、火を使う場合は、短時間で軽くさっと炒めるようにしてください。
性質を良く理解して無駄の無い摂取方法を心掛けて下さい。あと海苔。
■葉酸を多く含む食品
海苔、菜の花、なばな、枝豆、大豆、ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリー、鶏レバー、牛レバー。
上記の肉、野菜に比べるとあまり多くは無いけど、いちご、マンゴーにも含まれています。
あと、一応キャベツにも………。
