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セレン ~名前の由来は月の女神/強い抗酸化作用でガン予防と動脈硬化予防、生殖機能維持に解毒作用も~

■セレンとは?

セレンとは………16種類の必須ミネラルの内、微量ミネラルに属する栄養素です。コイツは金属なのか、非金属なのか気になって調べましたが、金属と書かれていたり、非金属と書かれている場合もあり、「結局どっちだよッ!キシャーッ!」と………途中でブチ切れて調べるの止めました。

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シャーーーーッ!!

別名:セレニウム、元素記号:Se
セレンの語源はギリシャ神話の月の女神セレネから来ています。

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ミネラルにしてはオサレな名前だと思ったが、ギリシャ神話の女神由来の名前だったとは………。栄養素というよりは元素としての発見が先になるので、このネーミング事情にはちょっと納得。

同じミネラル類でもカルシウム、カリウム、鉄分などと比較すると圧倒的に知名度が低いのですが、その理由を考えてみます。

セレンだけに限らず、マイナーミネラルは他にもあります。マンガン、モリブデン、クロム、コバルトなど、これらのミネラルはカルシウムに比べるとその知名度は月とミシシッピアカミミガメです。

ミドリガメ
【ミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)】

ミネラルの記事でも同じ事書きましたが、コバルトの場合、ビタミンB12の構成成分としてビタミンB12の中に含まれていますイオウもまたビタミンB1やビオチンといったビタミンとタンパク質の中に含まれています。”他の栄養を素摂ってれば自然に摂取したことになりますよ。その辺りも考えて算出した数値ですよー”といった扱いのため、摂取量としての数値は、コバルトもイオウも独立したものは定められてはおりません。

セレンやマンガンなどは必要量が低い上に、幅広い食品に含まれているため不足することが無いと考えられていることから、単体の栄養素としては重要視されていないという傾向が見られます。

これらの、マイナー要素の強い微量ミネラルのみが不足するというような限定的な状況は考えられません。マイナー微量ミネラルが不足しているという状況は、他のミネラル類やビタミン類なども漏れなく一緒に不足しているような結構ヤバイ状態………栄養失調になっている可能性が高いので、「最近セレンが足りてないわー」とか、「モリブデンをもう少し摂っておこうかしらん」などと言っている場合では無いので、ダッシュで病院に行って下さい………となる訳です。
こういった理由から他の栄養素と切り離して考える事が出来ず、他の栄養素に含まれる一部の微量ミネラルの摂取量はまとめてしまった方が効率的だと言えます。

マイナー微量ミネラルの欠乏症他の栄養素の欠乏症とは考え方も少し違ってきます。
必要量が低く、限定的で特殊なケースを除き、不足する状況はまずあり得ないと考えられている一部の微量ミネラルの場合、欠乏症の情報も存在しているのですが、他の栄養素と比べると少し意味合いが異なります。
不足しやすいミネラル類やビタミン類などの栄養素の欠乏症とは、健康被害への警告や、逆に健康への促進などの意味合いを持っているメッセージ性の高い情報になるのですが、欠乏症の心配が低い栄養素の場合、過去偶然その様な状況に陥ったという特殊なケースや、意図的に欠乏状態を引き起こすといった動物実験などで得られたデータを使用しているため、現代の日本人から見ると、直接的なメッセージ性は低く、あくまでも可能性のお話しですよ………といった意味合いの情報となります。

欠乏症の可能性がある栄養素………その数値を下回れないように注意
欠乏性の可能性がない栄養素………あくまでも可能性のお話

■セレンの働きと役割

◎セレンの働きと役割その1 抗酸化作用を持つ酵素の成分になります

セレンの主な働きは、ビタミンEやビタミンC、ビタミンAなど、栄養素の代表的な効果としてお馴染みの抗酸化作用です。活性酸素を除去し、過酸化脂質の発生を抑制することで、細胞が酸化するのを防ぎます。動脈硬化予防、ガン予防、老化防止などの効果が期待できます。

セレンは、酵素の一種で強力な抗酸化作用を持つグルタチオンペルオキシターゼの構成成分となっています。グルタチオンペルオキシターゼはセレンとタンパク質が結合した物です。

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グルタチオンペルオキシターゼ―――覚えて貰う気が全く感じられないネーミングだな………。

◎セレンの働きと役割その2 水銀やカドミウムに対する解毒作用

日本四大公害で知られる、カドミウム汚染が原因のイタイイタイ病や、水銀汚染が原因で起こった水俣病の症状にはどちらも個人差があったのですが、これはセレンの摂取量が原因だっという説があります。
セレンは水銀、カドミウムだけではなく、体内でのイオウ、砒素(ヒソ)などの毒素を軽減する解毒効果を持っています。

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セレン自体にも中毒があるため、多く摂取すれば良いという訳ではありませんよ。

◎セレンの働きと役割その3 男性の生殖機能維持

生殖機能の正常に維持する栄養素としては、亜鉛がよく知られていますが、銅とセレンも亜鉛と並んで生殖機能の健康維持には欠かせないミネラルです。
まだまだ研究中の段階ですが、セレンは精子の形成に関わっていると考えられています。

◎セレンの働きと役割まとめ

セレンの目立つ働きといえば、抗酸化作用と生殖機能の維持だけです。解毒作用もありますが、あまり関係ないのかな?少量のセレンがガン予防になるという研究結果も出ています。

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未だ研究段階なので今後の活躍に期待………セレン先生の次回作に期待。

セレンの主な効果:抗酸化作用(動脈硬化予防・ガン予防・老化防止)、解毒作用、生殖機能の健康維持

■セレンの性質・特徴 ~どんな栄養素?もう少し詳しく~

セレンが必須ミネラルに昇格したのは1999年のことです。まだ歴史が浅く、不明な点も多いため今後の研究成果に期待したいところです。

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ファイト!研究者。負けるなモルモット!

セレンは、体内では主にタンパク質と結合した状態で10~15mg程存在しており、自然界では土壌や海水にも含まれています。特に日本の土壌には多く存在しています。日本人にとっては不足するといった事態はまず起こりえない栄養素です。
魚介類にも含まれており、魚一切れで推奨(摂取)量を軽く満たしてしまうため、ナトリウムやリンと並んで摂りすぎ注意なミネラルとなります。

◎土壌に含まれるセレンの影響は?

土壌に含まれるセレンの濃度によって、摂取量にも大きな影響が出ます。
日本国内では、そういった報告見られませんが、過去中国では地域の土壌に含まれるセレンの濃度が影響して欠乏症と過剰症の事例が存在しています。
中国の北東部から南西部にかけて、克山(こくざん)病というセレンの欠乏症が多発して、多くの死者を出しました。
セレンは穀物などに多く含まれていますが、克山病を発症した地域の土壌を調べると、セレンの含有量が低く、その地域で採れた穀物を食べてもセレンの摂取には繋がらず、それが原因でその地域の住民の多くがセレンの欠乏症である克山病を発症してしまいました。中国以外ではセレン濃度の低いニュージーランドでも欠乏症の報告があります。

逆に同じ中国でセレンの含有量が多い地域では、脱毛や、爪の変形といった過剰症の症状が現われた地域もあります。
つまり地域の土壌環境によって、ミネラルの欠乏症や過剰症が起こる可能性もあるということです。

また、日本全体で考えた場合、土壌中のセレン濃度はやや多めですが、健康被害の報告が無いところを見ると適量と言えるような数値となっているようです。そのため日本では土壌環境の影響による過剰症や欠乏症の心配はありません。

最後に吸収率ですが、セレンの吸収率は高く80%~90%が小腸から吸収されると言われています。この高い吸収率も摂りすぎ注意の要員です

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マンガンの吸収率は5%とか言われていますが、それに対してセレンは80%以上………鉄分は30%………同じミネラル類でもこうも変わってくるのか………この辺りは統一性が無いなー。

■セレンの過剰症と欠乏症 ~摂りすぎ、逆に不足するとどうなる?~

◎セレンの過剰症

セレンは日本人にとって、摂りすぎ注意なミネラルです。日本人の食生活では欠乏症よりも過剰症が起こる可能性が高く、グラム単位で摂取した場合、中毒症状が出ることがあります。症状としては、脱毛、爪の変形、胃腸障害、神経障害、嘔吐、下痢などがあります。グラム単位で摂取すると急性中毒になる恐れがありますが、一般的な食事では過剰症の心配はありません。

◎セレンの欠乏症

日本人の場合、通常の食事では欠乏症の心配はありません。中国で起きた克山病は心筋症の一種です。症状としては動脈硬化、ガンのリスクが高まる、筋力の低下、心筋障害などがあります。

■セレンの効率の良い摂り方

セレンの持つ高い抗酸化作用を生かすためには、同じ抗酸化作用をもつ栄養素と一緒に摂ることが重要です。
抗酸化作用を持つ、または関わっている栄養素は、ポリフェノール類の他、ビタミン類では、A、C、E、同じミネラル類ではマンガン、銅などです。これらの栄養素を効率良く摂るためには緑黄色野菜や果物、種実類を食べるのがお勧めです

セレンは日本人にとっては摂りすぎ注意の栄養素なため、逆に取り過ぎないようにする意識を持つことが大切です。

みなぎる食品スローガンその2「健康への第2歩は意識することから」でも掲げていることですが、単に”栄養素を摂取すること”を意識するのではなく、セレンだけに限らず、幅広い食品に含まれ添加物としても使用頻度の高いリンや、塩分として過剰摂取されがちなナトリウム、肥満や生活習慣病の原因となっている糖質などは過剰気味な栄養素として”摂取を抑える”といった意識も大切です。

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基本的に良く耳にする”栄養を摂りましょう”………は間違ってはいませんが、例外として一部の”栄養素を摂らないようにしましょう”という意識も大事。要するに何事も適度が大事ってことです。

何も考えず「健康に良さそうだな」位の気持ちで安易にサプリメントに飛びつかないようにご注意下さい。

セレンは産地によって含有量が異なります。
土壌に含まれるセレンの濃度が食品中のセレン含有量に大きな影響を及ぼしているため、同じ食品であっても産地が違うとセレンの含有量も大きく異なってきます。例えば、アメリカ産の小麦や大豆はセレンを多く含んでいます。逆にオーストラリア産の小麦はセレンの含有量が少なく、産地の情報は食の安全性だけでは無く、栄養素の含有量にも関わっているということです。

■セレンを多く含む食品

たらこ、カレイ、サバ、カツオ、牛肉、ラム肉、卵、レンズ豆、小麦、牡蠣、豚レバー、鶏レバー

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また性懲りも無く現れよってからに………レバー滅せよッ!
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