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必須ミネラル硫黄

硫黄(イオウ) ~硫黄化合物、含硫アミノ酸として色々働きます。”卵の腐ったような臭い”って何だよ!~

■イオウとは?

イオウは16種の必須ミネラルの内の1つで、多量ミネラルに属している栄養素です。
元素記号:S

よく「イオウ臭い、イオウ臭い」と言われていますが、イオウ自体は無臭なため本当は臭くはありません。温泉街のあの臭いの原因となるのは、イオウと水素が結合した硫化水素のせいです。確かにイオウは何やかんやあって、容疑者となっていますが、無罪判決を勝ち取っているため「イオウ臭い」というのは完全な濡れ衣だということを覚えておいてください。

硫化水素は臭い。非常~に臭い。う○こ臭い。

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よく例えとして、”卵の腐ったような臭い”という表現がありますが、アレはいかがなものでしょうか、まず卵は腐らなくても茹でるだけで普通に臭いです。次に腐った卵という物体を見たことがありません。腐った卵なんて何所にあるの?卵が腐るなんて状況は余程特殊な環境でない限りあり得ないことだと思います。生まれてこの方腐った卵の臭いを嗅いだことが無いため、”卵の腐ったような臭い”とか言われてもピンと来ませんよ!元々臭いというポテンシャルを秘めている卵を、わざわざ腐らせるというのは卵に対して失礼な行為に当たるのでは無いでしょうか?これはある意味ドーピングですよね?悪臭界の筋肉増強剤ですよね?!そこの処どうなんですか?お答え下さい厚生労働大臣並びに内閣総理大臣ッ!要するに何が言いたいのかというとね、”卵の腐ったような臭い”とかいう回りくどくて、ピンと来る率が低ッい言い回しに逃げるのでは無く、正々堂々と”う○こ臭い”と言えるような社会になって欲しいという主義主張です。

さて、ここからは栄養素としてのお話です。塩素は食塩から、コバルトビタミンB12から摂取できてしまう栄養素です。
両者共にミネラル単体としては意識して摂取する必要性が無く、大は小を兼ねるという意味で”食塩は塩素を兼ねる”という考え方をされがちです。そのためミネラル単体としては注目度が低く軽視されている傾向が見られます。

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「コバルトを摂りましょう」よりも「ビタミンB12を摂りましょう」とした方が効率的であることは確かです。

イオウも塩素やコバルトと同じような立場にある栄養素なのですが、イオウの場合はもう少し事情が複雑です。基本的にイオウはタンパク質から摂取可能な栄養素なのですが、食品の中に含まれているイオウは主に硫黄化合物という形で存在しています。その他にも様々な栄養素(一部のビタミンを含む)の構成成分になっているため、体内でのイオウの働きはメチャクチャ重要なものとなります。イオウの野郎は、色々な物質と節操なく絡むため、必須ミネラル類の中ではダントツに説明がメンドクサイ栄養素です。

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含硫アミノ酸やらビタミンやら………イオウ化合物ウンヌンは後ほど………。

■イオウの働きと役割

◎イオウの働きと役割その1・ビタミンB1、ビオチン、パントテン酸の成分になります。

イオウは色々な栄養素や物質の構成成分となっています。中でも有名な栄養素がビタミンB1ビオチンパントテン酸などのビタミンB群です。
ビタミンB1とビオチンはどちらも似たような働きがあり、糖質の代謝に深く関わっています。糖質からエネルギーを造る働きや、エネルギー生産の過程で発生する疲労物質の乳酸などを、再び肝臓で糖質に造り直す「糖新生」という働きをしています。
パントテン酸は三大栄養素(糖質脂質タンパク質)のエネルギー代謝に関わっています。
このように、イオウはビタミンの一部となって、間接的に三大栄養素の代謝や疲労回復などの働きをしているということです。
他にもビタミンB1には神経機能を正常に保つ働きがあり、ビオチンには皮膚や髪の健康を維持する効果などがあります。
ビタミンからイオウを引っこ抜くと(引っこ抜けるかどうかは知りませんが)、別の物質となり、ビタミンとして機能しなくなりますのでこれらの働きも、イオウ無しでは成立しないということです。

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ビタミンは有機化合物なので、ミネラル(元素)などが合体して構成されています。そう考えると謎多き物質だと思われがちなビタミンもその正体がボンヤリと見えてくる………気がします。

◎イオウの働きと役割その2・硫黄化合物としての働き(色々)

硫黄(イオウ)化合物、別名:含硫(がんりゅう)化合物とも呼びます。
硫黄化合物とは、その名の通りイオウが構成成分として含まれている化合物のことで、強い抗酸化作用を持っているという特徴があります。キャベツ、大根、ブロッコリーなどのアブラナ科の植物ネギ、たまねぎ、ニンニク、らっきょう、ニラなどのユリ科の植物に含まれています。

硫黄化合物の代表な物としては………。
硫化アリル(アリシン、アリイン)、アホエン、イソチオシアナート、硫化プロピル、サイクロアリイン、チオスルフィネートなど………百回聞いても覚えられないような名前が並んでいますが、これらの硫黄化合物は種類ごとに、その働きや特徴も異なるため別の記事で解説します。

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この記事で全部説明するとボリューム的にエラいことになるので………。

硫黄化合物の働きや効果の特徴としては、殺菌作用や抗酸化作用や解毒作用を持った物質が目立ちます。血流を改善して、血栓を溶かしたりLDLコレステロール(悪玉)を減らす働きや、抗ガン作用を持った物質も存在します。ネギやたまねぎを硫黄化合物が含まれている優秀な野菜として普段から積極的に食べることをお勧めします。

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あとキャベツもなー、それと序でにブロッコリーも。
フィトケミカルとは?
エネルギー源(三大栄養素)になる栄養素………以外の栄養素といえば、ビタミンとミネラルを真っ先に思い浮かべる方も多いかと思います。確かにビタミンとミネラルは重要な栄養素であることは間違いではありません。しか~し、重要な栄養素は他にもたくさん存在しています。ビタミンと、ミネラル、あと序でに食物繊維を除いた栄養素で、体の生理的機能を活性化させる機能性成分(体の調子を整えたりする奴等)の総称をフィトケミカルと呼びます。
フィトは植物、ケミカルは化学成分という意味で、この2つが合体したフィトケミカルは植物に含まれる化学成分という意味になります。
フィトケミカルの代表的な物と言えば、色素成分や灰汁(苦味&渋み成分)でお馴染みのポリフェノール、こちらも色素成分のカロテノイド、キノコに多く潜んでいる多糖類のβグルカン、柑橘類に多く含まれる香りと苦味成分のテルペン類、そして最後にニンニク臭い硫黄化合物などがあります。フィトケミカルは様々な食品に含まれ、特に野菜や果物に多く、その種類は1万種類以上にもなります。
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ポリフェノールでも現在発見されている物は5,000種類以上だとか………。まあ何が言いたかったかというと、硫黄化合物はフィトケミカルでポリやカロやらの仲間だってことです。硫黄化合物って聞くと言葉の響きから「なんなんコイツ?」と疑問に感じるのでは無いかと思って、栄養界での硫黄化合物の立ち位置を説明しました。そんな親切なキャベツ心………。

◎イオウの働きと役割その3・アミノ酸として髪や爪や皮膚組織の成分になります。

イオウを含んだアミノ酸を含硫アミノ酸と呼びます。また、体内で必要な量を合成することが出来ず、食事から摂取する必要性があるアミノ酸を必須アミノ酸と呼びます。含硫アミノ酸も必須アミノ酸に属しています。含硫アミノ酸の種類はメチオニン、シスチン、システイン、タウリンなどがあり、種類によって働きは違います。

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タウリン1000mgの中にイオウはどれくらい含まれているのだろうか………?調べたけど判らなかった………。

皮膚や髪はケラチンというタンパク質で出来ているのですが、このケラチンを構成している主な成分が含硫アミノ酸のシスチンになり、シスチンの構成成分になっているのがイオウです。イオウは間接的に髪や皮膚の健康を保っていると言う訳です。髪や皮膚の他には軟骨や腱の成分にもなっています。

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補足します。シスチンは含硫アミノ酸でイオウが含まれていて、シスチンはケラチンを構成する成分、ケラチンは爪や髪や皮膚の成分。つまり爪、髪、皮膚にはイオウが含まれている………ということです。ちなみに、髪を燃やすと異様に臭いのはイオウのせいです。

◎イオウの働きと役割その4・含硫アミノ酸の解毒作用

含硫アミノ酸には、水銀や、鉛や、カドミウムといった摂りすぎると中毒になるような毒性の高い金属(ミネラル)と結合して、体外へと排出させる働きがあります。有害な物質が体内に蓄積されるのを防ぐ解毒作用を持っています。

◎イオウの働きと役割・まとめ

イオウの働きと効果:硫黄化合物の構成成分(殺菌作用・抗酸化作用・解毒作用・抗血栓・LDLコレステロール現象・抗ガン作用)含硫アミノ酸の構成成分(爪や皮膚や髪の健康維持・有害なミネラルを体外へ排出する解毒作用)

その他にも含硫アミノ酸として免疫力の強化や、胆汁の分泌を促すことにより、小腸で脂肪を乳化して消化吸収を助ける働きもあります。

イオウは単体では目立った働きはありませんが、硫黄化合物として生理的機能を正常に保つ働きをしたり、含硫アミノ酸として体の組織の材料となったりと、他の物質と結合することで、健康維持には欠かせない様々な役割を果たしています。

■イオウの性質・特徴 ~どんな栄養素?もう少し詳しく~

ニキビ薬にもイオウが含まれているのはイオウには殺菌作用があるからです。一部のニキビ薬が臭いのは正にイオウが入っているから………らしいのですが、イオウ単体では臭くない筈なのに何故臭いのか、栄養素と関係ないので調べていません。

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知ら~ん。興味な~し。

食品から摂取されるイオウの多くは、タンパク質に含まれる含硫アミノ酸から吸収されます。吸収されたイオウの半分は筋肉の中に存在しています。

かなり重要な働きをするイオウですが、ビタミンB12に含まれる(構成成分)コバルトや、食塩に含まれる塩素(こちらも構成成分)と同様に摂取基準は決められていません。コバルトはビタミンB12を摂っていれば単体で摂る必要は無く、塩素も食塩から自然に摂取できます。イオウの場合は「含硫アミノ酸から摂取しましょうねー」という方向性で、タンパク質を摂っていれば自然とイオンも摂取されるという考え方のようです。

必須ミネラル硫黄2

■イオウの過剰症と欠乏症 ~摂りすぎ、逆に不足するとどうなる?~

◎イオウの過剰症

食事から過剰症が起こる心配はありません。メチオニンを含むサプリメントの大量摂取で動脈硬化が起こる場合があります。

◎イオウの欠乏症

タンパク質を摂っていれば一般的な食事で欠乏症が起こる心配はありません。
不足した場合、爪や脆くなったり皮膚、髪が痛んだりします。皮膚炎や関節炎、解毒作用の低下などが起こります。

■イオウの効率の良い摂り方

イオウはタンパク質が豊富な食材か、ユリ科かアブラナ科の植物に多く含まれているため、含硫アミノ酸として摂取する場合はタンパク質から、硫黄化合物として摂取する場合はユリ科の植物(ネギの仲間)か、アブラナ科の植物(キャベツの仲間)から摂るのが一般的です。

肉か魚食べて納豆にネギ入れれば完璧です。トドメにたまねぎの味噌汁。
しっかりとタンパク質を摂っていれば意識して取る必要はありません。

■イオウを多く含む食品

魚類全般、牛、豚、鶏、大豆製品(納豆・豆腐・きな粉・高野豆腐・湯葉)、乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ)、ごま、カシューナッツ、ネギ、たまねぎ、ニンニク、ニラ、らっきょう、キャベツ、ブロッコリー

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